長くライダーハウスやっていると色々あります。
それでも続けらるのは、そこにはライダー、仲間がいるからだと思う。
今回はプラグポイントであった出来事です。
お楽しみください。
初めての方は、1~4を先に読んでください。
いろいろあるぜ人生は、泣いてたまるか!
ライダーに悪人はいないなんてとんでもない、と思うような事件が発生。
ライダーハウスをやっていて、トラブルが一番怖い。それも警察の絡むトラブル、こいつが厄介だ。開国して1年が経った'90年7月のこと。突然警察から電話がかかってきた。
0月0日に00という者が泊まっただろうという問い合わせがあった。確かに泊まっている。
そいつはある島で泥棒をして捕まり、プラグポイントから物品を持ち出したと余罪を吐いたということで、なにを持ち出したのか被害届を出してくれ、という連絡であった。
丁度その時はエンデューロレースをやっていて、その賞品を20~30点ほど持ち出したみたいだ。ライダーハウスの物を盗られても大した事はないけれど、近所に泥棒に入っているのではないかと一瞬青ざめた。
この鹿屋でやってれば、ライダーハウスはすぐ閉めようと心に決め、警察の事情聴取に行く。
幸いにも鹿屋では何も盗っていなかったので、ほっと安心はしたものも、ライダーハウスの物を盗るだけならまだ許せるが、名古屋からいっしょにツーリングしてきた仲間の財布を、抜き取った上、ライダーハウスにあったライダー達からの善意の寄付金まで、ちゃっかり抜くなんて、ライダーの風上にもおけない野郎だ。
パスポートは抹殺と怒ったが、ライダーも人の子なんだと・・・・・・反省しきり
追い撃ちをかけるようにまた大トラブル発生!
・・・・・・人間防波堤・・・・・・・
それはコースを造って間のない頃の事であった。鹿児島は梅雨が明けるころ、決まって大雨が降る。この年も大雨が降り続いた。
コースは造って間がないため、地面は軟弱である。軽石混じりのシラスの土壌で、大雨になればこの軽石とシラスが土石流となって流れ出す。一応簡単な防砂堤は作っていたが、大雨に耐えられなくなると、林道を流れてしまう。林道の終点は田植えが終わったばかりの田んぼが広がっている。
その日、見回りに行くと、土石流が凄い勢いで流れていた。田んぼに入れば大変なことになる。林道幅は1.5mで、両脇は何も作ってない畑である。これは畑に流し込むしかない。しかし、さえぎるような物は何もない。.ちょうど身の丈で何とか流れを変えられそうである。
土石流が背中から当たるように、まさに人間防波堤を作る。流れは変わり、土石流は畑のほうへ。でもいつ大きな土石流が来るか、生きた心地はしなかった。
1~2時間で小降りになり、朝方にはやんだ。全身ずぶ濡れの泥んこだが、何とか死なずに済んだ。大事には至らなかったが、林道脇の畑は泥でいっぱい。林道も崩れてしまった。
朝一番、地主に土下座して謝り、会社を休んで地元ライダーや泊まっていたライダーに手伝ってもらい、ダンプやユンボを借りて土砂の取り除きや壊れた林道の補修を行った。
こな作業は1週間かかった。国分、宮崎、鹿屋のライダーの皆さん、ツーリングライダーの皆さん、本当にありがとう!助かりました。
感謝、感謝、感謝。
正直言ってこのトラブルは、かなりショックだった。自分で決めてやったことは、どんな結果になろうとも後悔しないと、そんな生き方をしてきたので、悪いほうに考えず、先を見ていこうと思った。
こんな可愛い娘も来てくれました。